ソ連での義父母の面白い話
夫の実家にきている。
義理の両親は、夫が生まれる前後の十数年の20代〜30代にかけて、
ソ連在住で当時の話をよくしてくれる。
・乾杯するとき健康を祈る口上。
・おやつが生のニンジンやグリンピースだったこと。
・お酒に酔って外で寝るから凍傷で指のない人がたくさんいたこと。
・トイレの内側まで指で磨くほどキレイ好きなこと。
・「すぐそこよ」と言われてついていくと2〜3時間歩くこと。
…等々、
何度聞いても興味深い話が尽きない。
中でも一番面白かったのは、
長年KGBに勧誘され続けた話。
仕事で滞在するソ連の先々のホテルに、
必ずいて、スパイ勧誘を受け続けていたそうだ…
勿論断ったのだけど。
家族が病気になった際にも、
どこから情報を得たのか、必要なものがないか聞いてきて、
当時社会主義国だった物の無い時代に、
何かしら物資の斡旋をしてくれようとしたらしい。
(受け取ると危険だから決して受け取らなかった)
何十年もたった今でこそ話せるが
当時はとてもおそロシかったに違いない…
そんな義父母はよくロシアの家庭料理を教えてくれ、
今回特に簡単でロシアのどこの家庭にもある、
ピクルスの作り方を教わった。
〜ロシア流ピクルスの作り方〜
《用意するもの》
●瓶
●ピクルスにしたい野菜(キュウリやミニトマト、人参など)
●海水くらいの塩水
●月桂樹の葉1〜2枚
●(あれば)ニンニク、ディル、粒の黒胡椒を適量
《作り方》
1.海水くらいの濃度の塩水を沸騰させる
2.瓶に月桂樹の葉、その他あればニンニクのスライスや黒胡椒のホールなど適量にいれ、野菜を入るだけ敷き詰める
3.お湯を瓶の口から溢れるくらいいれる
4.蓋をしめてできあがり
(※画像はロシアの瓶に義母でつめたもの)
キュウリなんかは翌日から食べれるみたい。
トマトは皮がつるまでしばらく漬けたらおいしそう。
あふれるまでお湯を注ぐことで殺菌になり、
酢をいれずとも自然にすっぱくなるそうだ。
出来上がったらサラダやパスタに和えたり、
このミニトマトのピクルス液なんかは、
二日酔いにとても効くそうで、
お酒の大好きなロシア人はぐいぐいと飲むという。
大きな瓶が空いて、
いいディルが手に入ったらわたしも挑戦してみよう。